日本が世界一「本を読む」文化があるという幸運
『修身のススメ』⑤
東日本大震災での原発事故をきっかけに反原発運動に参加するもその運動に疑問を持ち、運動から離れた。そのときの体験をもとに、活動や情報発信を行っている千葉麗子。日本のために何が出来るのか模索した結果、現在辿りついた“愛国”とは何なのか?子供のために、将来のために日本に今必要な事を訴える!子供のために、将来のために日本に今必要な事を訴える!『ママは愛国』集中連載シリーズ“修身”!!
勉強が嫌いな子どもでも、絵本の読み聞かせは大好き
私は当然、修身で教育を受けた世代ではありません。
私が四~五歳の頃に両親に読んでもらった絵本では、フランスのピエール・プロブストの『カロリーヌとゆかいな八ひき』のシリーズ(小学館)が印象深いです。
人間の女の子のカロリーヌと、猫やライオンなど種類の違う動物達がさまざまな体験を通して、お互いを知り、仲良く、何かを成功させようと奮闘する物語です。私が大人になってハマったシュノーケリングをするお話もあります。
画面いっぱいに豊かな表情が描かれていて、ドキドキわくわくして、読んでいるうちにまるで自分自身がカロリーヌだと思っていたぐらいです!
私が息子に四~五歳の頃によく読んでとリクエストされたのは、『青い月の物語』(小浦 昇、ダイヤモンド社)という絵本でした。当時、私の本棚にあった、知り合いの編集者さんや担当者さんに貰ったものの中の一冊です。青をモチーフにした切ない絵に、やさしい詩がついた、ファンタジックですが少し大人っぽい内容の本でした。
「うれしいことも たのしいことも いつかは終わる。かなしいことや つまらないことも いつの間にか過ぎ去る。」
大人が読んでもどきっとしますが、子どもでも心に響くものがあったのだろうと思います。
勉強が嫌いな子どもでも、絵本の読み聞かせは大好きです。読み聞かせの絵本のお話はどれもシンプルな物語ですが、とりわけ子ども達が大好きなのは『アンパンマン』のように困った人がいたら助けてあげる、皆が笑顔になるお話です。
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